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北綾瀬とうわクリニック 内科・整形外科・皮膚科・小児科

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診療ブログ

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  • 2019年10月6日

ケガを早くきれいに治すコツは、乾かさないこと(湿潤療法)

  • 傷は十分に洗いながす
  • 傷は乾かさない、カサブタをつけない
  • 傷は消毒しない

当院では、ケガやキズは湿潤療法にて治療しております。

湿潤療法とは、従来の処置に比べ痛みを軽減しきれいに早く治すケガの治療方法です。市販品のジョンソン&ジョンソンの「キズパワーパッド」はこの治療方法を用いたものです。

近年の外傷治療はこの治療方法が基本になっています。ポイントは①十分に洗い流す、②乾かさない、③消毒しないことです

十分に洗い流す

傷が化膿する原因は細菌です。この細菌、実は皮フに一定数存在しています。なぜ感染しないのかというと、細菌の数が少ないからなのです。

土や砂、血液や「かさぶた」といったごみがあるとこれらが栄養分となるため、細菌は一気に数100~数1000倍に増殖、その結果感染が成立、化膿します。

つまりキズを洗い流し、ごみを取り除けば感染・化膿は起こらないのです。
キズを洗い流すには水道水(流水)が最適です。水道水は塩素消毒してあるため雑菌がほとんどいないからです。(冷蔵庫の製氷機には必ず水道水を使用するように記載してあります。ミネラルウォーターを使用すると氷にカビがつくからです)

乾かさない

皮フにキズがつくと体液(=「うみ」ではありません)が染み出てきます。この体液には組織の修復と再生を促す成分がたくさん入っています

キズを乾かすと、体液が渇いて「かさぶた」となり感染の原因となります。また、キズが空気にふれることにより皮下神経が刺激され痛みが強くなります。

被覆剤(医療用シール)または多めの軟膏でキズを覆うと、体液が乾かず、皮下神経を保護できるため、キズの治癒が促進し痛みが軽減します。

消毒しない

キズを消毒して染みたという経験はありませんか?実は、消毒液は細菌のみならずヒトの正常な組織も破壊してしまうため、痛みを感じるのです。

ケガした直後は細菌がとても少ないため、感染が成立していないので消毒する必要がないのです。消毒してもキズはなおりますが、消毒をしないほうが痛みも少なくキズの治癒が早まります。ただし、キズの状態により消毒が必要な場合もありますので、医師にご相談ください。

 

当院では、ケガやキズは乾燥しないように被覆剤または軟膏で覆っています

被覆剤は、キズの状況にもよりますが1~3日毎に取り替えます。貼りっぱなしでよいので、自宅で処置をする必要がなく、通院も2~3日に1回ですみます。ある程度の防水性がありますのでシャワーを浴びることができます。

軟膏処置の場合、軟膏を塗って絆創膏またはガーゼで覆ってください。ガーゼを使用するときは、やや多めの軟膏をぬることがコツです。量が少ないとキズにガーゼが張り付き、剥がすときに痛みと出血をともなうからです。

バンドエイドは長時間貼付していると、傷や周囲皮膚が白くふやけるため、正常な修復が阻害され悪化してしまいます。バンドエイドはあくまでも一時的な被覆材ですので、長時間貼付しないようにしてください。

キズパワーパッドも使用方法には気を付けてください。手や足の指、肘、膝などはパワーパッドで傷がふやけてしまい、むしろ悪化してしまいます。また、擦り傷には有効ですが、カッターなどで切った傷に効果はありません。お子さんの場合、2日以上貼付するとかぶれてしまうことが多いです。

顔のケガでキズ跡が気になる方や、膝のケガがなかなか治らないとお困りの方など、外来にてご相談ください。

※傷の状態は診察をしないとわかりませんので、電話でのご相談はお受けしておりません。ご了承ください。

北綾瀬とうわクリニック

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